こんにちは、オトウトです。
今回は、先日開催した「注文を聞かないタコス屋」のレポートをお届けします。
テーマはずばり、“トルティーヤに合う料理の可能性を探る夜”。この日は手作りトルティーヤをベースに、フレンチ料理人のなわさんをゲストに迎えて、創作タコスのフルコースを提供するという、かなり挑戦的な内容になりました。
イベントのコンセプト
「コーントルティーヤに合う料理って、もっとあるはず。」
そんなオトウトの仮説から始まったこの企画。
焼きたての香ばしいトルティーヤに、和・洋・異文化の食材をどう組み合わせるかを探る“実験の夜”として開催しました。バーで知り合ったフレンチ料理人・なわさんとの共作という形で、
16名分・80枚以上のトルティーヤをすべて手焼きしながら、コース形式でタコスを提供しました。
提供した実験タコスメニュー
① カルニータス(王道のお手本タコス)
まずは定番から。
豚肉をラードとオレンジピールでじっくり煮込んだ「カルニータス」をベースにした一品。
「これが基本」という軸を確認しつつ、食の冒険が始まりました。

② キャロットラペ × 胡椒クリームチーズ × はちみつ
甘さ・スパイス・酸味・クリーミーさが絶妙に交わる、前菜的なタコス。
スタートを飾るにふさわしい、軽やかで楽しい一品でした。

③ タコス用 肉じゃが(揚げじゃが × 肉じゃが餡)
和の定番・肉じゃがを大胆にアレンジ。
カリッと揚げたじゃがいもと、優しい味わいの餡がトルティーヤにマッチ。
意外性のある和風タコスです

④ そらまめ × ホタテ × 山椒バター味噌
山椒バター味噌でホタテの旨味を引き出し、そらまめで春の香りをプラス。
「こういう発想がタコスになるんだ!」という驚きが生まれた、まさに実験タコスの真骨頂。

⑤ 牛もものコンフィ × 清見みかんの皮 × オリーブオイル × ローズマリー
低温でじっくり火を入れた牛もも肉に、柑橘の香りとハーブを重ねて。
コースの締めにふさわしい、メインディッシュタコスでした。

振り返りと気づき
① トルティーヤをイベントで焼くのは本当に大変!
今回、1人5枚×16名分=80枚以上を手焼き。
3時間以上かかり、イベント中の焼成には限界があると痛感。
焼きたてトルティーヤを出す、難しさと面白さを改めて感じました。
② コース仕立てのタコスは喜ばれる
「前菜からメインへ」と段階的に味わいを重ねる形式は、
参加者にも新鮮に映ったようで、満足度が高い構成となりました。
③ 異文脈×タコスの可能性と壁
味噌、山椒、肉じゃが、柑橘など…タコスに“らしくない”素材を組み合わせることで、
新しい可能性を実感した一方、
やはり「カルニータス+サルサ+トルティーヤ」という黄金の構成の完成度の高さも再認識。
新しさと“おいしさ”のバランスの難しさを、改めて感じられました。
最後に
「注文を聞かないタコス屋」は、 タコスの“自由さ”と料理人の“創造性”が混ざり合う、実験的で面白い一夜となりました。
スーパートモノファミリーは、食べる人の驚きと笑顔をもっと引き出すために、これからも新しい組み合わせやスタイルを試し続けます。
次回のタコス実験ナイトも、色々仕掛けようと思います!