三軒茶屋駅から徒歩約10分。
トルティーヤブームの火付け役として名を馳せる人気店「Los Tacos Azules(ロス・タコス・アスーレス)」に行ってきました。Netflixの「タコスのすべて」にも出演し最近はあちこちのメディアでも見かけることも多いです。
さまざまなタコス屋さんが参考にしていると噂を聞き、ずっと気になっていた一軒。
平日10時ごろに訪れたところ、並ばずにすんなり入店できました。
朝9:00~の営業が朝方の人間には嬉しいです。
メキシコ直輸入のブルーコーンを使った、焼きたてのトルティーヤ
このお店最大の魅力は、なんといってもトルティーヤへの徹底したこだわり。
原料にはメキシコから直輸入したブルーコーンを使用し、輸入・製粉・生地づくりまでを一貫して自社で手がけています。実はブルーコーンのトルティーヤはメキシコの人でも地域によってはあまり馴染みのない存在だそうです。
トルティーヤはオーダーごとに一枚ずつ鉄板で焼き上げるスタイル。
何度もプレスすることで生地の中に水蒸気を閉じ込め、ふっくらとした仕上がりになるそうです。
私は一人での来店だったためカウンター席へ。
目の前でトルティーヤが焼かれ、具材が丁寧にのせられていく様子はまるで寿司屋や天ぷら屋に来たような感覚。ワクワクしながら、タコスが目の前に届くのを待ちました。
今回注文したのは、「おすすめタコス5種」。
まずはズッキーニのサルサと完熟唐辛子と焼きトマトのサルサが出てきました。

生ひじきと大葉
海の香りが広がる生ひじきに、爽やかな大葉の風味がアクセント。口の中が一気に初夏のように清々しくなります。別添えでトマピーヨ(ホオズキ)のサルサも出ました。

タラの芽とフリホーレス(豆のペースト)
メキシコ式のフワッとした衣でサクッと揚げられたタラの芽のフリッター。春の味覚と豆のまろやかさが心地よく重なります。フリッターの下にあるのはフリホーレスで、こちらは他のタコスにも使われていました。

筍と山椒のチョリソーベルデ
筍のシャキッとした食感に、山椒の香りがピリッと効いたひと品。こちらも春の味覚を楽しめるタコスです。

サボテンと桜えび
サボテンと桜えびのタコスは伝統的なメキシコ料理だそうです。サボテンはアロエのような食感でクセがなく食べやすい。サボテンは愛知県産とのこと。味付けは乾燥唐辛子のサルサを使っているそうです。

カルニータススペシャル(チチャロン入り)
脂の旨みが詰まったカルニータスに、豚の皮を揚げたチチャロンのサクサク食感が絶妙にマッチ。重量感と軽やかさのバランスが絶品。

どのタコスにも、大葉や山椒、タラの芽など和食でおなじみの食材が使われており、それを自然に包み込むトルティーヤの懐の深さに感動しました。
たっぷりのチーズが鉄板の上で見え隠れしていたケサディーヤやその他のメニューも気になりましたが、5種のタコスでしっかり満腹に。
メニューは季節ごと(3~4ヶ月ごと)に変わるそうで、次回の訪問も楽しみです。
シンプルで清潔感のある空間。居心地の良さも魅力のひとつ
店内は日当たりもよく清潔感あふれるシンプルなデザイン。
タコスの生地を保存している寿司桶や器やインテリアにもさりげない和のテイストが感じられ、居心地のよい空間が広がっていました。